不足する薬剤師の確保につなげようと、高知県が京都薬科大学と協定を結びました。大学が都道府県単位で協定を結ぶのは今回が初めてです。
濵田知事を訪ねたのは、京都薬科大学の理事長や学長ら4人です。2025年で創立141周年を迎える京都薬科大学は6年制の薬学部と大学院があり、薬剤師や研究者など幅広い人材を輩出しています。大学には県出身の学生が34人いて、県は県内で不足する薬剤師の確保や教育・研究の分野で連携することを目的に、24日、大学と協定を結びました。協定は学生や卒業生の県内就職を支援することや、薬剤師に関心のある高校生の進学サポートなどで連携する内容となっています。大学が都道府県単位で協定を結ぶのは今回が初めてで、濵田知事は「人口減少が進む中、高知市内ですら薬剤師の確保に苦労している。Win-Winな関係で県内の薬剤師確保につながればうれしい」と話していました。

(京都薬科大学 赤路健一 学長)
「高知県にも病院や薬局に本学の卒業生がいます。そういう先輩薬剤師が後輩を指導する。そういう体制をつくることができれば、かなり持続可能なシステムが作れる」

大学は今後、県内の高校生向けのセミナーに参加し、PRしたいとしています。