日中は連日、厳しい残暑が続いていますが、高知県香南市の酒造会社では、秋の風物詩、にごり酒の出荷作業が始まっています。

にごり酒の出荷作業が始まったのは、香南市の高木酒造です。高木酒造では50年以上、夏の新酒の仕込みに取り組んでいて、「この時期に新酒が飲めるのは高知だけ」という思いで作業にあたっています。9日は従業員らが朝から瓶詰めやラベルを貼る作業を行いました。高木酒造が製造するにごり酒「おり酒」には、県内の早場米「フクヒカリ」が使われていて、2025年は台風などの大きな影響を受けず、品質が良いということです。

出来上がった「おり酒」は、甘さと辛さのバランスがよく取れていて、フレッシュな味わいが特徴だということです。

(高木酒造 高木直之 社長)
「お米の価格は上がりましたけど、小売価格は変えずにやっておりますので、みなさんには今までどおり、ご愛飲いただければなと思っています」

高木酒造は一升瓶でおよそ4000本分の「おり酒」を出荷する予定で、9月13日以降、県内の酒店や量販店をはじめ、東京・大阪のアンテナショップでも販売される予定です。