観賞用植物「グロリオサ」の球根を山芋と間違えて食べた男女二人が下痢や腹痛などの症状を発症していたことが分かりました。男性は現在入院治療中です。

高知市によりますと高知市に住む80代の男女がグロリオサの球根を誤食し、球根に含まれるコルヒチンによる食中毒を起こしました。2人は13日の夕食に自宅の敷地内に自生していた山芋をすりおろし、卵とじにして食べたということですが山芋の隣で栽培していたグロリオサの球根も誤って採取。山芋と一緒にすりおろして食べてしまったということです。その後、14日午前0時ごろから2人に症状が表れ、女性は下痢、男性は下痢に加え、腹痛、吐き気、倦怠感などの症状を発症しました。男性は現在も入院治療中です。

グロリオサの球根に含まれるコルヒチンは大量に摂取すると内臓の機能が失われ、最悪の場合には死に至るということです。植物の誤食による食中毒は全国的に発生していて過去にはトリカブトの葉をヨモギと間違えて食べたり、スイセンの葉をニラと間違えて食べたりした事例があったといいます。高知市では2006年8月以来のグロリオサ誤食による食中毒事件で、この時も山芋と間違えて食べてしまったということです。

グロリオサの球根と山芋は粘性やヒゲの有無で見分けることができ市は専門家の指導などにより正しい知識を学習することや食用と食用でないものを同じところで栽培しないことなどを呼びかけています。