台風15号は5日午前1時ごろ高知県宿毛市付近に上陸した後、高知県から遠ざかりつつあります。
県内では被害の情報はないものの、交通機関に影響が残っています。台風15号は午前11時には三重県付近を東北東に進んでいると見られ、次第に高知から遠ざかっています。
(中屋裕貴記者)
「午後8時の高知市内です。風はまだ弱い状況です。ただ日が落ちてから雨あしがさらに強まり、大粒の雨が地面を打ちつけています」

台風は午前1時ごろ宿毛市付近に上陸。香美市繁藤では午前1時42分までの1時間に58ミリ、高知市でも午前0時1分までの1時間に55.5ミリの非常に激しい雨を観測。3日の降り始めから5日午前10時までの総雨量は仁淀川町鳥形山で289.5ミリ、津野町船戸で269.5ミリなど、各地で大雨となりました。
台風の日本への上陸は2025年3つ目で、高知県への上陸は2015年の台風11号以来、10年ぶりです。県によりますと、台風による被害の情報は入っていないということです。
交通機関への影響です。JR土讃線の特急列車は高知~窪川間で普通列車は伊野~窪川間で始発から運転を見合わせていましたが、午前10時過ぎから順次、運転を再開しています。また、予土線も窪川~江川崎間で始発から運転を見合わせていますが、午後1時過ぎから順次、運転を再開する予定です。

(岡山へ)
「同窓会で県外に行く予定で切符を取っていた。きのうの段階でもしかしてということがあったらと思ったが、見たら行けそうなのでほっとした」

台風は高知県から遠ざかりつつあり、県内は次第に天気が回復してきています。日中の最高気温は高知市で35℃と猛暑日の予想で、県内には熱中症警戒アラートが発表されています。

気象台によりますと向こう1週間も日中の気温が高い状態が続く見込みです。熱中症には十分ご注意ください。