12日の全国大会と後夜祭で幕を閉じた2025年のよさこい祭り。踊り子や祭りを支える皆さんの声とともに、4日間の熱い夏を振り返ります。
第72回よさこい祭り。踊り子の皆さんが心配していたのは・・・

(踊り子)
「今、降るかーって思った」
「天気予報はちょっと心配だな」
「本祭は雨予報なので・・・」
降ったり止んだりの雨。高知市の花火大会も中止の可能性がありましたが、無事打ち上げることができました。

(高知から)
「きれいやった!」
(大阪から)
「(よさこい祭りを)楽しみまーす!」
花火が打ちあがる中、前夜祭で踊りを披露した2024年の受賞チームのみなさん。2025年の意気込みは・・・
(踊り子)
「(とらっくよさこい(ちふれ)は)頑張って四連覇とりたいけど、一番は楽しむことかなと」
「お客さんの心を掴もうと思います」
このまま小雨でとどまってくれれば良かったんですが・・・

本格的に雨が降り始めます。
Q.あいにくの天気ですが
「きれいです、美しいです」
「高知の夏を感じます!よさこい最高です!」
愛宕競演場ではびしょ濡れになりながらも笑顔の踊り子たちにご褒美の花メダルが!

日没後、雨はさらに強まります。万々競演場で踊るのは4連覇を狙うとらっくよさこい(ちふれ)。

雨の中、美しい隊列美を披露しますが、突然、音楽と照明が消えてしまいます。それでも中断することなく、踊り子のアカペラで続行し観客を湧かせました。さすが3連覇チーム!練習量とチームワークが伺えます。

高知県よさこいアンバサダー絆国際チームは2年ぶりの参加。再び高知で踊れる喜びが溢れました。

(高知県よさこいアンバサダー絆国際チーム 田中恵美子 代表)
「最高です。雨も気持ちいいですし、ここに帰ってこられたことが何より幸せで、みんな雨も吹き飛ばしてがんばってます。本当に最高の思い出です。高知に帰ってこられてよかったです、高知大好きです」

こんな人たちもよさこいを盛り上げました。県警はおよそ半世紀ぶりの参加。制服を着て鳴子を手に踊りました!

「警察は硬いイメージがあると思うが、和気あいあいと業務していることが伝えられたらなと」
「こんなに集まると思っていなくて、たくさんの人に見ていただけてよかった」
「我々はふだん雑踏警備ということで裏方に従事している。地元に根付いた活動にも力を入れていることが伝わったのでは」
はりまや橋競演場には、サッカーJ3高知ユナイテッドSCの選手たちが登場!

審査員としてメダルを手渡しました。
(高知ユナイテッドSC 今井那生 選手)
「踊り子だけでなくトラックの上の人にも配った。評価基準は全力で頑張っている人、笑顔が素敵で楽しんでいる人に配りました」

2025年も岡豊高校の生徒たちが踊り子をサポート。帯屋町演舞場のゴール地点でドリンクを提供しました。
(岡豊高校の生徒)
「『ありがとう』って言われるとすごくうれしいし、やっててよかった」
(踊り子)
「お客さんあったかい!高知最高!ありがとうございました」

2025年、演舞場から競演場となった高知駅前競演場です。新たにステージと桟敷席が設けられ、より見ごたえのある会場となりました。
(兵庫から)
「踊り子がずぶぬれでも笑顔で頑張っている姿を見てたら、雨が倍以上に感動を与えてくれてます」
2024年、「南海トラフ地震臨時情報」が発表され参加を辞退したチームは2年ぶりのよさこいです。

(踊り子)
「本祭でしか味わえない楽しみがあるので、胸がいっぱいです」
「みなさんに踊りを見ていただけてうれしい気持ちです」

2025年は188チーム、およそ1万8000人が参加。チームや踊り子、それぞれにストーリーがあります。
そんな中、2025年の「よさこい大賞」に選ばれたのは…「ほにや」。2018年以来の大賞に輝きました。

よさこい祭り最終日!本番の受賞チームと県外チームによる全国大会です。高知城会場では本番の受賞チームから踊り始め。
VIAN(ヴィアン)’よさこいチームは初出場の2025年、地区競演場連合会奨励賞を受賞。チームもびっくり、初めてづくしのよさこいデビューになりました。

すっかりあたりも暗くなった高知城会場では、踊り子がステージに集まって総踊りを披露し、祭りを締めくくりました。

(踊り子)
「踊っていてみんなの笑顔が素敵でした」
「長いなと思ってたんですけど、踊り終わってあっという間だったなと思いました」
「練習たくさんして上手になったと思うし、笑顔で踊れた」
「雨にも負けず、踊り子が笑顔でやり切っているところが感動した」
雨を吹き飛ばすような。それどころか雨すらも演出に変えてしまうような笑顔と涙、熱気に包まれた4日間でした。