夏休み中の小学生たちが「一休さん」に扮して、お寺で“修行体験”を行い、きれいな心の大切さを学びました。

28日、高知市の竹林寺に、小さな“一休さん”たちが「袈裟」に身を包んで現れました。さっそく、「あいさつ」から修行がスタートです。

この「一休さん体験」は、子どもたちに「命の大切」さや「良い心」、「悪い心」について学んでもらおうと、高知市の旅館・城西館が企画したもので、今年で14回目です。28日は、小学1年生から3年生までの16人が参加しました。

“修行”はまず、お寺の“掃除”から。ぞうきんの絞り方や洗い方を教わり、丁寧に床を拭いていきます。掃除は「建物」だけでなく「自分の心」もきれいにするための大切な修行だといいます。

心をきれいにした後は「心を鍛える」修行。姿勢を正して呼吸を整え、心の中の“悪いもの”や“嫌なもの”を吐き出していきます。時に、“眠気”や“心の緩み”を正すため「警策(きょうさく)」でピシッと…

その後は「地獄の絵」を見て勉強します。子どもたちに見せられた絵には、大きく「心」と描かれていて、人間が生まれてから死ぬまで、そして死後に後悔する様子などが描写されています。

子どもたちは真剣に話を聞き、“後悔しないための生き方”を学んだ様子でした。

◆参加した小学生
「瞑想の姿勢が難しかったです。これからは、掃除とか、ゴミが落ちていたら拾うように、気が利くようにしたいです」

◆参加した小学生
「地獄は『悪いことをしたら、そんなことになるんだな』と、いろいろなことを知りました。ウソをつくとか、悪いことをしないように頑張りたいです」

修行を終えて、ちょっぴり成長した様子の“一休さん”たち。この修行体験は、8月も行われる予定です。