高知県香美市特産の「やっこネギ」を投げて飛距離を競う大会が1日、開かれました。男性の部ではディフェンディングチャンピオンが16メートル台と他の参加者を寄せ付けず、5回目の優勝を果たしました。
香美市土佐山田町佐岡地区で開かれる春の豊穣祭。グルメコーナーや無料でバウムクーヘンをつくれるコーナーなどが設けられ、町内外から大勢の家族連れで賑わいました。祭りのメインイベントは市特産のやっこネギをどれだけ遠くまで飛ばせるかを競う「やっこネギ飛ばし世界大会」です。8回目の今回は子どもの部、女性の部、男性の部に60人が参加しました。ルールはいたって簡単。やっこネギ2本を選び、朝礼台の上から投げてその飛距離を競います。

グラウンドに引かれたラインより外側に着地した場合はファウルとなります。この日は風が時折強く吹き、好記録への期待がかかりましたが、運悪く向かい風で後ろに飛んでしまうハプニングも。

こちらの女の子は泣きながらもお母さんに手伝ってもらいよく頑張りました!
男性の部の最後に登場したのはディフェンディングチャンピオンの石﨑浩二(いしざきこうじ)さん。香南市のニラ飛ばし大会でも15メートル88センチのギネス記録を持っています。

ニラのTシャツを着て気合を込める石﨑さん。1投目から16メートルを超え、他の参加者を圧倒します。そして2投目。

風にも乗ってさらに飛距離を伸ばします。(16メートル56センチ)
自ら持つ17メートル83センチの記録には届きませんでしたが、5回目の優勝を果たしました。

(石﨑浩二さん)
「風も良かったんで(新記録が)出るかなと思ったんですけど自分に負けたことが悔しいです。角度ですね。もっと高く投げられたら良かったんですけど、低かったんで。やっぱりネギ選びっていうのがすごく大事なんでネギをしっかり食べることと、おいしいネギをスーパーでも選ぶ、そういう積み重ねが今の結果になっていると思います」
また、女性の部では香美市の近藤純加(こんどうすみか)さん、子どもの部では石﨑さんのおいにあたる香南市の田村悠翔(たむらゆうと)君が優勝し、盛況のうちに幕を閉じました。

石﨑さんは元高校球児でピッチャーをしていたそうで、「根っこから葉の先まで芯が通っていてまっすぐなネギを選び、手首を返さず押し出すように投げるのが遠くに飛ばすコツ」だとも教えてくれました。