高知県須崎市の桑田山で雪割桜と呼ばれる「椿寒桜」が見頃を迎えています。春を感じさせる鮮やかなピンクの花々が青空に映え、訪れる人の心を癒しています。
(リポート 坂根優菜 記者)
「青空に、桜に、菜の花、ここにいるだけで心がぱっと明るくなりそうです」

須崎市の桑田山で訪れた人たちを出迎えるのは、およそ1000本の「椿寒桜」です。

(訪れた人)
「“桜の海”になっとる」

雪の残る時期に桜が咲き始めることから別名、「雪割桜」の名で親しまれていて、およそ30年前から地域の人たちによって大切に管理されてきました。2025年の咲き始めは寒波の影響で2週間ほど遅れ、今が満開です。

愛媛県からやってきたというお花見中の団体も見事な桜の満開ぶりに大満足のようです。
(愛媛から)
「花がきれいなので、本当に花が“おかず”になります」
「今までで一番きれいです。毎年見に来させてもらっていますが、こんだけ接ぎ木で増やしていったんやから、すごい手間かけてありがたいですね、これだけ楽しませてもらって」

もともと愛媛県から桜の木を数本もらったことが始まりといわれていて、住民らが接ぎ木を行い、桜の木が増えていきました。雪割桜は一般的な桜と違い、花びらが何枚も重なっているのが特徴で、訪れた人たちを華やかな姿で楽しませています。

(雪割り桜の里 竹内正昭 世話人)
「桑田山の宝、須崎市の宝になっていますので、できるだけその宝を守り続けていけるようなことをしていけたらと思う」

桑田山の「雪割桜」は、あと1週間ほど楽しめそうだということです。
