義務教育学校“土佐山学舎”に、9年前に入学した1期生が卒業の日を迎えました。9年間で“地元愛”を育んだ生徒たちは、思い入れのある学び舎を後にしました。
土佐山学舎は、持続可能な地域づくりを目指して2016年、全国22か所に設置された義務教育学校のうちの一つです。学校は9年制で、9年前の1年生=学校の一期生が12日、卒業の日を迎えました。卒業生たちは9年間、子どもたちが主体となり地域の課題解決に取り組む“土佐山学(とさやまがく)”などを学んできました。

いまでは全国に238校ある義務教育学校。先駆けといえるこの学校での学びは、卒業生たちの自信につながっているようです。

(里見美咲さん)
「(私たちは)それぞれの道を歩んでいきます。今後、大きな壁にぶつかったときには、この土佐山学舎で得た多くの思い出、学び、誇りを糧にして、力強く生きていきます」

13人の卒業生たちは涙を流しながらも堂々とした様子で、立派に成長した姿を見せていました。
(卒業生)
「全部が好きです!もう全部です!人生の半分を土佐山で過ごして、全部の場所が好きです!海外の大学に行きたい。そこで土佐山学舎での思い出を知ってもらいたい」

校区外から児童・生徒を受け入れる特認校制度を利用し、9年間、毎日スクールバスで通学したという生徒も。
(卒業生)
「土佐山の魅力を知っていくごとに、ここに通ってよかったな、時間をかけてよかったなと思えるようになってきました。ここで生活するという気持ちもあるので、自分の中で故郷という強い気持ちがあります」

9年間で“地元愛”を育んだ生徒たち。お世話になった先生や友だちとの別れを惜しみながら、それぞれの道へと旅立ちました。
