3月5日は「さんごの日」です。高知市で宝石サンゴを使った装飾品の展示が始まっています。近年では、若手作家の活躍が目立っているということです。
「土佐さんごまつり名作コンテスト」は、高知の地場産品である宝石サンゴの魅力を発信しようと開催されていて、今回で49回目です。5日から、入賞者の作品をはじめとするおよそ60点が高知市のオーテピア高知図書館に展示されています。宝飾の部で県知事賞に選ばれたのは、岡林秀豊(おかばやし・しゅうほう)さんの「BH・宇宙(ブラックホール・そら)・∞(むげんだい)」です。

宝石サンゴの小さい作品の中にまるで広い宇宙が広がっているような様子を表現したといいます。
立体・平面彫刻の部で県知事賞を受賞したのは、山本慎太郎(やまもと・しんたろう)さんの「叶(かのう)」です。

ひょうたんに今年の干支=ヘビが2匹巻きついている作品で、無病息災を願っているということです。宝石サンゴ業界では、近年、若手作家の活躍が目立っていて、業界全体の活性化が期待されています。
(土佐さんごまつり名作コンテスト 清岡光二 実行委員長)
「(入賞者の中に)20代が3・4人いるということで、次世代が育ってきているということと、今までのサンゴとは少しイメージが違う、新しいフェーズが出てきたということが、(宝石サンゴ界が)進んできたところと、期待が持てるところだと感じています」
(県知事賞 山本慎太郎さん)
「これからも若い人に(宝石サンゴに)興味を持ってもらって、自分が教える立場にもなれたらと思います」
作品は、3月9日(日)まで展示されています。