漫画文化の普及を目指し2015年から開かれてきた「全国漫画家大会議」がその歴史に幕を閉じました。最終回も漫画家ら15人が参加しました。

全国漫画家大会議はこれまで著名な漫画家や俳優・声優をゲストに迎え開かれてきましたが、主催する高知県によりますと「一般のまんが文化への意識の底上げには至らなかった」として、今回が最後の開催となりました。

11回目の今回は愛媛県出身の俳優、藤岡弘、さんと息子の真威人(まいと)さんが参加し、「漫画が生んだヒーローたち」をテーマに対談を行いました。2人は仮面ライダー1号、本郷猛役を親子で演じています。

(藤岡真威人さん)
「ヒーローが何でかっこいいかって、自分のためじゃなくて、世のため人のために、自分を犠牲にしてでも全身全霊をかけて戦う。その姿が僕ら憧れるし、かっこいいなと思って夢を持つと思うんですよね」

(藤岡弘、さん)
「目に見えない大きなプレッシャーに突き当たることによって、人間というのは極めて成長していく。1つのチャンスをつかんだ、ピンチこそチャンスなんだということなんですよ」

会場では2024年のまんが甲子園で過去最高の2位に輝いた土佐高校のメンバーがブースを出したほか、県出身の漫画家が似顔絵を描くコーナーもあり、訪れた人たちは漫画文化に触れていました。

(まんが王国土佐室 大川純子室長)
「今後は、これまで築いてこれた漫画家の先生方との関係性を強化していきまして、高知を題材にした漫画を描いていただけるように取材への協力支援などを行っていきたい」