「安いけどキツイ」イメージ払しょくへ
▼高知駅前観光 梅原章利社長
「高速バスは『安いけどきつい』イメージがこびりついています。このシートを全国に展開することによって、『高速バス、選択肢として良いんじゃないの?』と思ってくれる人が全国に増えていくこと、それによってバス業界全体が盛り上がっていくこと、そして移動する方々に“快適な移動”を提供できること、そういったことが達成できればと思っています」
シートを搭載したバスは、3月4日から、高知と東京を結ぶ路線でモニター運行を始め、寄せられた意見をもとに改善して、2025年秋ごろの通常運行開始を目指すとしています。

梅原社長によると、夜行高速バスの利用者数は右肩下がりでしたが、近年の「推し活ブーム」や「ホテル代高騰」で、ユーザーには「自分の好きなものに最大限の金額・時間を使う」傾向がみられていて、このシートを搭載したバスが「これまで夜行バスを使わなかった新たなユーザー層の獲得につながれば」ということです。また、災害時にも、被災者が寝る場所として活用できそうです。
3月4日から始まるモニター運行については、2月7日から、高知駅前観光のホームページや予約サイト「発車オーライネット」で予約販売することになっていて、モニター運行の料金は当面、7300円。通常運行が始まれば1万4000円で販売する予定です。