高知県教育委員会の長岡幹泰(ながおか・もとやす)教育長は、相次いでいる教育関係者の不祥事について「教育界の土台を揺るがす危機的な状況である」と述べました。

県教育委員会は22日、不祥事を起こした3人の教職員を、免職または停職の懲戒処分にしました。今年度の教職員などの懲戒処分は10件で、2018年度以降、最も多くなっています。

長岡幹泰教育長は23日、報道陣の取材に、「順法精神や思いやりを教えるべき教職員が、このような事案を起こしたことは言語道断」と述べました。特に、今年度の懲戒処分の半分以上を占める、「わいせつ行為」については…

(長岡幹泰 教育長)
「あとあとまで被害を受けた方の心を傷つける、いわゆる『魂の殺人』とも言われる。本県の教育界の土台を揺るがす危機的な状況であると捉えている」

県教育委員会は「これまでの対策が不十分であった」とし、24日、教育長や校長らを集めた緊急合同会議を開き、さらなる対策を検討していくことにしています。

このほか、公立小中学校、県立高校・特別支援学校では合わせて20人が、本来必要な数に達していない「未配置」だということも明らかにされました。県教委は、元教職員に臨時教員として協力を呼びかける方針です。