四万十川の魅力や、地域で受け継がれてきた知恵と技術などが学べる研修・宿泊施設が、2025年の春、高知県四万十町にオープンすることになりました。

20日、県庁で記者発表を行ったのはNPO法人RIVER。四万十町の魅力を発信している「四万十ドラマ」の関連団体です。四季折々の四万十町の豊かさや、受け継がれてきた知恵と技術を学んでもらおうという研修施設、「しまんと分校」を4月にオープンします。4月の「山菜ゼミ」、5月の「茶ゼミ」、6月の「川エビゼミ」など1泊2日のプログラムを「実技」と「座学」で構成。実技では、地元の農家や漁師など、四万十川流域で生活している人を講師に、これまで培ってきた様々な「技を」直々に教わるほか、「座学」では、それぞれのテーマごとに国内外からスペシャリストを招くことになっています。築150年の古民家を世界的建築家・坂茂(ばん・しげる)さんの設計でリノベーションし、落ち着きのある空間で学ぶことができます。宿泊するのは、隣接する「ネトマリかいこ小屋」です。

(NPO法人RIVER 畦地履正 理事長)
「いろいろな学校があると思うんですけど座学ばっかりしよってはだめ。生活の中で培ってきた技術や知恵などを実技で学んでもらいたい」

毎月開催されるゼミのほか、企業などの研修場所としても貸し出す予定です。RIVERは、「四万十町で過ごす時間を、新たな気づきや自分を高める学びにつなげてもらえれば」としています。