高知市の70代の女性が「携帯電話サービスの支払いが滞納している」という電話をきっかけに、現金70万円をだまし取られました。
県警によりますと7月8日、女性の携帯電話に“+1”で始まる番号でNTTファイナンスの職員を名乗る男から電話があり「携帯電話に関するサービスを去年の6月から契約しているが支払いが滞納している」「滞納分の30万円を支払ってもらう必要がある」などと言われたということです。
女性が心当たりがないことを伝えると、「あなた以外が登録していたのであれば、手続きを済ませて1週間以内に30万円は返金する」などと言われ、女性は電話をつないだまま指示に従って、指定された口座に現金30万円を振り込んでだまし取られたということです。
10日後、女性の自宅にこの手口の詐欺に注意を呼びかける、本物の「NTTファイナンス」から手紙が届きました。女性は記載された相談電話の番号に電話し、詐欺だと気づいたということです。
被害にあった女性は、「自分に心当たりはなかったが、サービスを利用したのが孫やひ孫かもしれないと思い、また、相手の言葉遣いがあまりにも丁寧だったので、詐欺だと思わなかった」と話していたということです。
県内で今年発生した特殊詐欺の被害は22件で、被害総額はおよそ1億4153万円です。前の年に比べると、およそ9632万円増加しています。県警は、「顔の知らない相手からのお金のやり取りは詐欺だ」として注意を呼びかけています。










