「毎晩午後7時、自宅に電話すること」
8月19日。事件3日前。恋人を否定されたと感じ、半ば自暴自棄になった優香さんは、宗武被告に「もう死んでやる」とLINEを送信。
宗武被告は、話を聞くために優香さんの元に駆け付けた。
同じタイミングで、母からは「(こんなことは)もうやめにしませんか?」のメッセージが届いた。
翌20日。宗武被告と佳寿美さんは、優香さんと交際相手を自宅に呼んで話し合った。
優香さんは、この時の母・佳寿美さんの言動について「恋人を侮辱するものだった」と振り返る。
また、交際相手に対して「損害賠償を求める」「探偵を雇う」ことなどをほのめかした。
そして、優香さんには「恋人と会わないこと」「部屋に入れないこと」「毎晩7時、自宅に電話すること」を約束させた。
傍聴席から表情は伺えないものの、泣いているのだろうか、証言を続ける優香さんの耳は赤く染まり、声もどこか震えているような印象を受けた。
被告人席に腰掛ける宗武被告は、法廷の天井を見上げ、涙をこらえているようなしぐさを見せた。
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後編では、事件当日の父との会話や事件後の後悔など、娘・優香さんの法廷での証言の続きや一審の結末などを伝える。
【写真を見る】発端となった事件当時の報道(5枚目~)
【写真を見る】被告が起訴内容を認めた初公判の報道(6枚目~)
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