J3の現在地は
リーグのレベルも上がっているかーー
野々村:日本人選手の質とか指導者の質も当然上がってきているし、J3ではそんなに多くはないが日本人だけでなく海外の選手をどうクラブでうまくチームとしてはめていくかということも大事。
FC今治はそういう意味でうまくやれている印象。
J3は第16節を終え、愛媛勢2チームが上位(愛媛FC2位、FC今治4位)につけているがここまで2チームの戦いぶりはどうかーー
野々村:愛媛FCは2年目の石丸監督が去年からトライしていることの延長線上でバージョンアップしながら今があると思うが、去年1年も含めてチームを作ってきているところでの完成度がだんだん上がってきている。
FC今治は髙木監督が監督として初めてトライするシーズンで、コーチでやっていたとはいえ、やるサッカーや表現しようとするものが結構変わったと思う。
データだけ見ると去年とは全然違い、よりペナルティエリアの中に入っていける回数がJ3で2番目くらいに多いと思う。
よりゴールに近づいている。見ている人にとっては非常に楽しいサッカーをやれていると思う。
これまで歩んできた歴史が全く異なる両チームだがーー
野々村:背景が全然違う。出来上がった背景、今チームが調子が良いってことも含めて、今がチャンス。クラブとしての底力をつけるチャンス。
その底力というのは僕はサポーターの熱量みたいなところだと思う。
今までも多くの人がサポーターとしてクラブと一緒に戦ってきてくれたと思うが、そのサポーターの熱量や人数自体をもっと増やすすごくいいチャンスで、増やせるかどうかは今のチームとサポーターの一体感みたいなもの。
良いものが見せられるとファンだった人たちがサポーターになってくれると思う。それを実現するだけの良い”作品”の要素は両クラブ共にある。
歴史的な背景は違えど、スタジアムに行くとこのクラブ楽しいなと思ってもらえるものがしっかりと用意されていると思って、あとはチームが勝ってまた来たいなと思う新しい人たちを連れてきてくれるような良い結果を出してくれるといいと思っている。
その中で両クラブのサポーターはすごく大きな役割を果たしてくれていると思う。
