春の高校愛媛チャンピオンを決める四国高校ラグビー愛媛県予選の決勝戦が23日に行われ、松山聖陵と新田が白熱の60分間を演じました。

1月の新人大会決勝以来、2か月半ぶりの直接対決で、両チームの成長ぶりが注目されたこの一戦。均衡を破ったのは松山聖陵でした。

前半9分、左展開から10番浦本のロングパスが通って14番山田。左隅に先制トライを決め主導権を握ります。

すると松山聖陵は前半19分のスクラムから9番宮崎。なんとか…なんとかインゴールに持ち込み2本目のトライ。

さらに前半25分にはターンオーバーから縦に攻め込み、最後は11番坂本がトライ。15番田川のキックも決まり松山聖陵が17対0とリードして前半を折り返します。

しかし新人大会完封負けの悔しさを胸に挑む新田は、後半、9番武智がスピーディなボール裁きで攻撃陣を活性化すると、後半16分、右中間付近のラックから6番三松、10番宮内、最後は3番常盤が持ち込み反撃のトライ。

2年生大野のキックも決まり10点差に詰め寄ります。

勢いに乗る新田はその後もボールを支配し攻撃を継続。

しかし松山聖陵の粘り強い守備の前にどうしても2本目のトライが奪えません。結局17対7、松山聖陵が逃げ切り2年連続6回目の優勝を飾りました。

(松山聖陵 村中亮太キャプテン)
「勝てたことは嬉しいんですけど、無失点で抑えるのと点差拡げるというのが出来なかったので少し残念」

(松山聖陵 渡辺悠太監督)
「勝って反省できるという所が良かった。相手のプレッシャーを受けてしまった形になったので県内でもこういうプレッシャーをかけてもらって接戦を演じることが出来て、その中でも勝てたというところは評価してあげたい」

松山聖陵と新田は6月に高知県で開かれる四国大会に出場します。