去年伊予鉄グループが全国で初めて運行を始めた「自動運転レベル4」の路線バス。来年1月ごろから新たに、松山市中心部の2つの路線にも運行を拡大する方針を明らかにしました。

特定の条件下なら運転席が無人の状態でも車を走らせることができる「自動運転レベル4」。

伊予鉄グループでは去年12月から全国で初めてとなる「自動運転レベル4」の路線バスを高浜駅前から松山観光港の間で運行していますが、来年から新たに松山市駅前を通る市街地周回ルートや、道後温泉と松山城を結ぶ2つの路線で運行を始める予定ということです。

(栃木真裕記者)
「こちら来年から運行開始予定のバスなんですが、ご覧ください。運転席がありません」

新たに導入される車両は、松山観光港ルートで運用されていた車両と比較して、搭載されているセンサーやカメラなどの性能が向上していて、200メートル先の道路状況まで把握し、車両を自動で制御することができるということです。

(伊予鉄バス自動車部長・中川智之さん)
「安全を確認してから運行するまでの判断の早さが、かなり向上している。市内中心部の車の多い通りや、歩行者や自転車も複雑に錯そうしている状況でも運行できると判断して、市内中心部での運行を開始するということで考えている」

自動運転バスをめぐっては、今年7月から松山市駅前など、交通量の多い道路でも試験走行を繰り返していました。
伊予鉄グループはバスの運転士が不足する中、運行開始に期待を寄せています。

この自動運転バス、市駅前などを通る市街地周回ルートは来年1月から、道後温泉と松山城を結ぶ路線は2月からの運行開始を目指しています。