2日、愛媛県今治市沖で貨物船同士が衝突した事故で、4日も沈没した船の乗組員2人の捜索が続いています。

2日夜、今治市沖の来島海峡(くるしまかいきょう)で、三重県鳥羽市の貨物船「せいりゅう」が、今治市の貨物船「幸栄丸(こうえいまる)」と衝突し、およそ1時間後に沈没しました。

この事故で「せいりゅう」の船長・北井宗祐(きたい・そうすけ)さんと、渡辺侑樹(わたなべ・ゆうき)さんの2人が行方不明となっていて、4日も、海上保安部の懸命な捜索が続いています。

4日朝、現場周辺の海域では、船に積まれている緊急避難用のいかだが見つかりました。海上保安部が関連を調べています。

(国交省 運輸安全委員会・井手 則義 事故調査官)
「『せいりゅう』乗組員の聞き取り調査を行う」

また、国交省の運輸安全委員会は、事故調査官を4日、今治に派遣し、乗組員などへの聞き取り調査を行いました。

「せいりゅう」は水深57メートルの海底に沈没していると見られていて、4日は、海上保安庁の特殊救難隊による潜水捜索が行われましたが、2人の発見には至っていません。