愛媛大学の男性教授が、4回生の学生の氏名と就職の内定先などを記した紙をキャンパス内に貼り出し、学生からの抗議を受け、謝罪していたことが分かりました。

あいテレビが関係者から入手したこちらの写真。
愛媛大学の城北キャンパス内で撮影されたということです。
4回生26人の氏名や出身地、そして内定先の企業名とその所在地、業務内容などが記されていました。
進路が空欄になっている学生も…。
11月下旬、社会共創学部の男性教授が、担当している学生が出入りする部屋にこの紙を貼り出したということです。

その後、学生から「個人情報ではないか」などと抗議を受け、男性教授は、紙を剥がし学生に謝罪したということです。
就職内定先の貼り出しについて学生は…。

(大学生・4回生)
「友人の中でも内定が決まるのが遅かったりとか、まだ決まっていない人達は、それにコンプレックスを抱いている人が多いと思っていて、それでプレッシャーになって就職活動で何か緊張する要因になったりとか、そういう部分になるのは、どうかなと思います」
(大学生・3回生)
「自分が希望のところなら良いかもしれないが、もし希望のところに通らなかったり、私は県内の就職志望しているので、もし県外になったときに、そこの県まで知られるのは、少し嫌かなと思う」

あいテレビの取材に対し、男性教授は内定先を貼り出した理由について「コロナ禍で学生同士のコミュニケーションが希薄になりがちな中、卒業後も繋がって欲しいという思いからだった」と説明しました。

また、大半の学生は、経緯を説明すると理解を示したものの、進路が決まっていない学生から「嫌な想いをしている」という声が寄せられたということで「紙を貼ったのは、特定の学生しか入れない部屋だが、私のミスだった」と話しています。