国が3か月に1度、企業を対象に行う「法人企業景気予測調査」によりますと、愛媛県内企業の景況感について、製造業を中心に、依然として厳しい状況が続いていることが分かりました。
松山財務事務所が県内企業を対象に行った「法人企業景気予測調査」によりますと、今年10月から12月までの四半期の景気の受け取めについて、「上昇した」と答えた割合から「下降した」と答えた割合を差し引いた指数・BSIが、マイナス9.9ポイントとなりました。
マイナスとなるのは4期連続です。
業種別では、製造業の「電気機械」や「パルプ・紙」で、原材料やエネルギー価格の上昇が響いて利益を圧迫していることからマイナス31ポイントと、厳しい状況が続いています。
一方で「宿泊・飲食サービス」は、全国旅行支援の開始で宿泊客が増加したことなどから、2.9ポイントと前の調査から上昇しました。
2022年度の企業収益については、全ての産業で減収減益、特に製造業では経常利益が29.4%のマイナスになると見込まれています。
一方、2022年度の設備投資額については、全ての産業で、前の年と比べて59.4%の増加を見込んでいます。