去年1月、今治市でピアノ教師の女性が殺害された事件の裁判員裁判で、殺人などの罪に問われている被告の男に対し検察側は、懲役25年を求刑しました。
起訴状などによりますと、西条市樋之口の無職・榊原正道被告35歳は、去年1月26日、今治市松本町のピアノ教師・冨田小雪さん当時64歳の住宅に侵入し、包丁で首を数回切りつけ殺害したとして殺人などの罪に問われています。
裁判では「殺人罪の故意性」、榊原被告が意図的に首を切り付けたかどうかが争点のひとつとなっています。
松山地裁で開かれたきょうの裁判員裁判。
検察側は、解剖を担当した医師の傷に関する証言を踏まえ、切り付けが意図的であったと改めて主張。犯行について「強固な殺意に基づいていて残忍かつ執拗」と指摘。酌量の余地は皆無として、懲役25年を求刑しました。
一方の弁護側は、検察側が挙げる傷の状況について「意図的に切り付けたとは言えない」と反論。殺害された冨田さんの次女と榊原被告の関係性に触れ、「汲むべき事情がある」として懲役17年が相当と主張しました。
判決は、今月31日に言い渡されます。








