JR松山駅周辺に計画されている多目的アリーナについて、敷地の狭さを懸念する声が出る中、松山市は「8000席以上設けることも可能」という認識を示しました。
11日開かれた松山市議会代表質問で、自民党議員団の白石勇二議員が、JR松山駅の西側に市が計画している多目的アリーナについて、敷地の狭さが心配だと指摘し、客席を5000席以上設置することが可能か質しました。
(松山市・坪内洋交通拠点整備担当部長)
「これまでの意見交換やサウンディング型市場調査の中で、複数のアリーナの設計実績がある民間事業者から、工夫次第で8000席以上も可能であるとの意見を頂いています」
市側は、「規模の大きさだけではなく、居心地の良さや利便性も重要」とした上で、他の都市の事例などを参考にしながら適正な規模を総合的に検討したいと説明しました。
一方、伊予鉄道の市内電車を新しくなった駅舎の近くに引き込む工事については、今年度、詳細設計を終え、来年度に認可申請を行う見通しが示されました。
(松山市・坪内洋交通拠点整備担当部長)
「路面電車の引き込み工事は、電停を現在の位置からJR松山駅の新駅舎の近くへ約30メートル移設します。この移設にともない軌道ルートを変更し、新電停から約130メートル北に進んだ後、松山宮田郵便局あたりで従来のルートに合流する計画です」
市によりますと、認可され次第、軌道の敷設工事に入る見込みだということです。