南海トラフ地震と大雨による複合災害を想定した愛媛県の総合防災訓練が7日、宇和島市内で行われました。

訓練には、自治体や警察、自衛隊など104の機関からおよそ6300人が参加し、大雨で土砂災害警戒情報が発表されたうえで、南海トラフ地震が発生したという想定で始まりました。

まず、中村知事が国の計画で南海トラフ地震の際、愛媛への応援が決まっている群馬県の山本一太知事とテレビ会議を行い、避難所の運営サポートやり災証明書の発行事務などの支援を要請しました。

この後、海で漂流している人を上空からヘリコプターで救助したり、道路などが寸断されたという想定で、大型の物流ドローンを使って物資を届けたりする手順を確認しました。

また、避難所の開設や運営の訓練には、防災士の資格を持つ中学生も参加し、使用するテントについて中村知事に説明していました。

愛媛県は、防災関係機関に加え、自主防災組織や民間団体との連携によって、防災体制を充実・強化していく方針です。