県に残されていた資料には、引き揚げ後に行われた機体の補修作業に関する資料もありました。枠で囲んである部分が補修した箇所で、機体の大部分が引き揚げ当時のまま残されていることが分かります。

展示施設の建て替え計画に関わった愛媛大学徳田明仁准教授は、こうした記録が重要航空遺産の認定にもつながったと評価します。

(愛媛大学・徳田明仁准教授)
「(認定の)判断するにあたっては、これがそこまで明確に真実を根拠して提示している資料にもなっているということは、重要な価値を持っている」

県は、見つかった資料を新しい施設で展示することも検討しています。

(愛媛県 都市整備課 濱田賢一郎 主幹)
「次の世代に引き継ぐべき資料だと我々世代としては考えているので、例えば新しい展示館でデジタル技術も活用しながら、アーカイブ化を図るなどの検討も進めていきたいと考えている」