■バスツアーもう1つの狙い 地域も一緒に活性化!

そして、ツアーに込められた狙いがもう1つ。
埋もれていた島の魅力の再発見です。
道後プリンスホテル・織田祐吾本部長
「ここで、このツアーのためだけの『特別正式参拝』を皆さんに体験してもらう」

大山祇神社では、宮司立ち合いによる「正式参拝」を体験。
これまで企業などの団体客がメインだったこのコンテンツをツアーに組み込みました。
大山祇神社宮司・三島安詔さん
「大山祇神社をまだ知らない人がいるので、そういった人がお参りに来るきっかけになれば」

さらに、島内の園地で県産品の代表格・ミカンはもちろん、旬の時季にあわせ愛媛のブランドイチゴ「紅い雫(あかいしずく)」を収穫できるプログラムも用意されています。
県外客を呼び込めるとあって、生産者側の期待も高まります。

井上苺園・井上洋平さん
「イチゴはどうしてもミカンの陰に隠れてしまっているところがあって、これを機会に皆さんに広く知ってもらえたら」

丸一日をかけ、テストツアーは終了。
参加者の評判も上々です。

日本航空・安部博史支店長
「しまなみの島は二次交通アクセスの問題があるので、その点で要所・ポイントを抑えた中身の濃いツアーになるのではないか」

道後プリンスホテル・織田祐吾本部長
「愛媛に行くなら、最低でも2泊3日は必要だということをマーケットに知らしめたい」

ホテルでは12月上旬に1回目のツアーを実施したい考えで、この新たなビジネスモデルが愛媛の観光業に一石を投じることになるのか、注目です。