きょうから7月、本格的な夏山シーズンの到来です。
西日本最高峰の石鎚山では、恒例の「お山開き」が行われました。
標高1982メートル、西日本最高峰の石鎚山・天狗岳には薄い雲が吹き付けていますが、青空が見えます。
そして午前5時ごろ。
雲海の間からご来光が現れました。
坂田アナウンサー
「午前5時ごろの石鎚山・弥山の山頂です。辺りはガスに覆われていますが、切れ目からは朝日が出ています。神々しい雰囲気です」
山開きの1日、山頂では夜明け前からご来光を求める人たちがカメラを構えていました。
登山者
「地平線付近に雲が無ければ、きょうはガスが真っ赤に焼けて、最高の日だったと思う。毎年登っても違う、やはり石鎚山は良い山」
石鎚山の7合目にある成就社では、神事の後、仁・智・勇の三体の御神像が、順番に本殿から運び出されました。
そして、およそ250人の信者らが「ワッショイ、ワッショイ」という掛け声を上げながら境内を練り歩きます。
参加した信者
「きょうは最高の日ですね去年は雨が降って大変だったんですけど、きょうは最高の天気で最高の気分です。きょうはやっぱり1年の門出だと思います」
その後信者らは、御神像と共に石鎚山・弥山の山頂へと向かいました。
まるで立ちはだかる壁のように急な岩場の斜面を登る「くさり場」では、信者らがロープを使いながら息を合わせてひとつひとつ段差を乗り越えていきました。
およそ3時間かけて山頂に到着した信者らは、ほら貝を一斉に吹き鳴らし胴上げをしたり、御神像を背中に押し当てたりして、1年間の無病息災を祈りました。
信者
「登ってみたら清々しい空気で、心が洗われた気分。頂上に着いたらほっとするような安心感がある」
この「お山開き」の神事は、今月10日まで行われ、運び上げられたその間、三体の御神像は、山頂にまつられます。
期間中、神社では、およそ1万人の人出を見込んでいるということです。