愛媛県松山市では市駅前広場の再開発を前に老朽化が進んでいた市駅前商店街のアーケードがほとんど撤去されました。街並みはどのように変わっていくのでしょうか。
(山田祐也アナウンサー・リポート)
「松山市駅前の商店街です。アーケードが撤去されたことにより、半世紀ぶりにこの通りに日差しが降り注ぎ開放的な空間となっています」
「お日切りさん」で有名な善勝寺がある「松山市駅前商店街」。8月に取材した際は、アーケードが設置されていました。
松山市は現在、市駅前広場の再開発を進めていて、今後、ロータリーへの車の乗り入れを大幅に制限し、歩行空間を広げて交流広場を整備する予定です。
これにあわせ商店街は9月、およそ50年前に設置され老朽化が進んでいたアーケードの撤去に乗り出し、現在9割ほど完了しているということです。
こうした中、店先で販売を行う店舗は日除けや雨除けのためのシェードを独自に設置して、買い物客の利便性を損なわない工夫を施しています。
(松山市駅前商店街会・澤井善一郎会長)
「松山市民の方々が来られるような街並みにしたいですし、観光地としてもいいものができたらと思う」
一方、アーケードの撤去によってこんな発見が…
(山田祐也アナウンサー)
「見てください、あそこ“愛映カラースタジオ”と書かれてあります。いつごろの看板でしょうか」
これまではアーケードに隠れていた半世紀以上前の店舗の看板が姿を現したのです。
なかには、昔懐かしい「ネオン管」の看板も。商店街の関係者によると、昔のロマン漂うこれらの看板は、再開発が進むまでの間、期間限定で見られるのではないかということです。
松山市駅前広場の再開発について、松山市は2026年の完成を目指していて、今後、駅周辺の集客力アップや中心部の活性化に繋がるのか注目です。