こちらは厳しい訓練のスタートです。
愛媛県消防学校でも入校式が行われ、一人前の消防士を目指す60人が、第一歩を踏み出しました。

松山市勝岡町の県消防学校。
3日朝、県内14の消防に採用された訓練生60人が緊張した面持ちで門を叩きました。

第一関門は教官に所属と名前を伝える「入校受付」。
気の緩みが命取りとなる消防士…早速の洗礼です。

訓練生
「もうりはやとです」

教官
「声が小さい。もう1回お願いします。あと全員ネクタイが締まりきっていない。服装点検をしてからもう1度実施してください。修正」

「ネクタイを締めよう。ゆるい、曲がっている。今から仲間だから自分のことだけじゃなくて相手のことを見てください」

県消防学校 石山智司 教官
「これから消防人としてこの門を潜って災害に立ち向かうんだという気持ちを強く持ってもらいたいので。厳しく指導させてもらいました」

60人の年齢は18歳から28歳、経歴も様々です。
入校式では、訓練生を代表して松山市消防局の山内達弥さんが宣誓しました。

松山市消防局 山内達弥 訓練生
「厳正な規律と団結心を養い、心身の鍛錬によって立派な消防人となることを固く誓います」

訓練生たちは半年間、学校の寮で共同生活を行いながら必要な知識や技術を学び、住民の命を守る一人前の消防士を目指します。

八幡浜地区施設事務組合消防本部 上野姫愛 訓練生
「これから半年間頑張っていきたいと思っております。女性ならではの出来ることが現場にもあると思うので」

四国中央市消防本部 大西陸 訓練生
「(理想は)市民のみなさまから必要とされる安心してもらえるような消防士かなと思っています。1日1日を大切にして過ごしていきたいと思っています」