愛媛県がマダイやブリに続く新たな養殖魚として技術開発に取り組んでいる「マサバ」の稚魚が、県水産研究センターで配布されました。
愛媛県宇和島市にある県水産研究センターでは昨年度からマサバの完全養殖に取り組んでいて、この日は、人工ふ化させ、9センチほどに育てた稚魚およそ5000匹を愛媛県愛南町の業者に提供、職員らが手作業で船の水槽に移しました。
養殖サバはマダイやブリに比べ育成期間が短い上、アニサキスなど寄生虫のリスクも低く、高値で取り引きされていることから県が次世代の品種として力を入れています。
(県水産研究センター 渡邉昭生センター長)
「アニサキスの食中毒の心配がない養殖は天然のサバにないうまみ、脂の乗りがある自然環境より安全なので食べてもらえたら」
県水産研究センターでは今回を含め2軒の業者に合わせておよそ1万7000匹のマサバの稚魚を提供することになっていて、1年半ほどで出荷サイズに育つ予定だということです。