郊外電車では67年ぶりとなる伊予鉄道オリジナルの新型車両が21日にデビューし、松山市駅では出発式が行われました。
伊予鉄道郊外電車の新型車両「7000系」。愛媛らしいオレンジを基調に黒のラインがアクセントです。
松山市駅ではたくさんの鉄道ファンなどが詰めかける中、出発式が行われ、関係者がテープにハサミを入れデビューを祝いました。
一番列車の乗客は…。
――鉄道ファンですか?
男性
「もちろんでございます。かっこいい。ついにこの電車に乗れると思うと感無量でございます」
――乗り心地はどうですか?
男性
「これから走るんで楽しみ」
女性
「新しくていい」
男性
「都会の第一歩みたいな感じでちょっとドキドキしながら乗っている」
そして午後2時。67年ぶりの伊予鉄オリジナル郊外電車「7000系」が出発しました。
7000系は現在、メインの700系と比べ消費電力がおよそ半分に、ブレーキの際には発電も行います。
また、気になる車内はというと…。
滝アナウンサー
「明るくて開放的!オレンジのシート鮮やか!電車の音も静か」
荷物の棚と中吊り広告を無くし、窓を大きくしたほか、車椅子のスペースを作るなどバリアフリーにも配慮しています。
さらに郊外電車では初めて英語のアナウンスも流れます。
伊予鉄道車両部三好学部長
――1番見てほしいところは
「都会的なデザインと明るくて広い車内。図面でしかなかったものが形になって出発していくというところに感慨深いものを感じている」
この新型車両7000系は、22日からの3連休は高浜・横河原線で、その後、郡中線でも運行するということです。
清水一郎社長
「公共交通が今、人手不足、燃料高、人口もどんどん減っていくという厳しい環境の中で、伊予鉄グループとしても思い切った投資をした。公共交通を持続するために乗っていただく、応援いただけるということが一番ありがたい」
伊予鉄グループでは総額40億円を投じ、21日デビューした6両を含め、2027年までに7000系を18両導入する計画です。