■今後10年で入学者激減の見通し…厳しい現実に強い反対意見は出ず 住民「目の前の子どもに精いっぱい向き合う」

地域住民への説明会
そして8月20日、統合について地域住民への説明会が開かれました。

(県教委の担当者)
このまま何の計画も行わず、全ての学校を維持しようとすると、伯方分校か大三島分校のどちらかが募集停止となってしまいます


県教委からは、統合後の校名や学科などを検討するため、来年度、準備委員会を立ち上げることなどが説明されました。

(加島愛さん)
伯方・大三島・地域の意見をしっかりとくみ上げていただける委員会にしていただきたい


説明会では、今後10年で今治地区の高校入学者が激減する見通しが示され、厳しい現実を前に住民からは統合に強い反対意見は出ませんでした。


(馬越さん)
人口の減少とかの説明を聞くと統合はどうにもならないことだなと。それよりも地元に高校を残すことのほうが大事
(寮母 岡田さん)
反対は反対だけど仕方がない。県教委にこうやってくださいっていうのを聞いてもらいやすくするために学校とも寄り添っていけたらと思う
(加島誠也さん)
次の学校が良くなるために自分たちが県教委にどういう意見を言えるか

(加島愛さん)
しまなみ海洋高校(仮称)になっても目の前の子どもに精一杯向き合うっていうことが私たちの一番にすべきことだと思うので…


住民たちは複雑な思いを抱えながらも島に学校を残すため、現状を受け止め前に進もうとしています。