渋滞解消に、賑わい創出も?“高架化”で期待される効果は

高架化事業で期待される効果として、愛媛県は、
▼渋滞・事故の解消
▼駅西地区の活性化
▼安全・快適な施設利用
▼陸の玄関の刷新
を挙げています。

最も分かりやすい「渋滞・事故の解消」について見ていきましょう。

現在、JR予讃線の線路が通る道路の周辺では、踏切で車の流れが停滞することによる渋滞や事故が発生しています。

しかし、今回の高架化事業で線路が高架化され、踏切が無くなれば、渋滞・事故の解消につながると見込まれています。

高架化され踏切が無くなった線路の完成イメージ(提供:愛媛県)

また、JR松山駅の西側(南江戸方面)は、市内中心部と駅舎や線路を挟んで分断されており、行き来が不便という課題がありました。

しかし、高架化に伴って新たに駅の西口が設けられ、コンコースを通じて東側と結ばれるほか、車でも駅舎・線路の東西を行き来しやすくなるため、駅西側の活性化が期待されています。

実際、利便性向上への期待からか、2022年7月には松山市南江戸3丁目の地価(=土地の価値)が前の都市から1.9パーセント上昇しています。