医療費の6割以上が65歳以上の現実…

現在、医療費の窓口負担割合は、年齢や所得によって異なるが、6歳までは2割負担、69歳までは3割負担、70歳から74歳までは原則2割負担、75歳以上は原則1割負担だ。

実際、年齢別の医療費の割合は、14歳以下が5.4%、15~44歳が11.9%、45~64歳が22.1%、65歳以上が60.6%で、65歳以上の高齢者で6割以上を占めていて、年々、医療費の総額は増えている。

他の世代より人口の多い団塊の世代が75歳以上になることから、2022年10月より、後期高齢者のうち一定以上の所得がある場合は窓口負担割合が2割に変わったが、働く世代の負担は減っていないのが実情だ。

定年延長の提言があった経済財政諮問会議においても、高齢者の窓口負担割合の議論をしているが、結論には時間がかかりそうだ。