安定的で、成長力のある「8000万人国家」を目指す
また、人口戦略会議では、2024年1月に『人口ビジョン2100』を公表していて、そのなかで「安定的で、成長力のある「8000万人国家」を目指す」と提言している。
「少子化の流れは全く歯止めがかかっていない状況」の今はまさに「遅れを挽回するラストチャンス」であり、これまでの対応で欠けていたこととして「人口減少の深刻な影響と予防の重要性について、国民へ十分な情報共有を図ってこなかった」としている。
2100年には「現在より小さい人口規模であっても、多様性に富んだ成長力のある社会を構築し、一人ひとりにとって豊かで幸福度が世界最高水準である社会の実現を目指す」とのことだ。
ではどうやってこれを実現するか。
人口戦略会議では、「定常化戦略」と「強靭化戦略」の2つの戦略を一体的に推進することで、上述のような社会を実現すると提言している。
定常化戦略では、
・若年世代の「所得向上」「雇用改善」
・若い男女の健康管理を促す「プレコンセプションケア」
・子育て支援の「総合的な制度」の構築と財源確保
・住まい、通勤、教育費など(特に「東京圏」の問題)
などを挙げている。
プレコンセプションケアとは、男女ともに性や妊娠に関する正しい知識を身に付け、思春期から生涯にわたって健康管理を行うよう促す取組みのことだ。








