現在50歳の上甲さんが、今回デジタル技術を取り入れた背景にも“次の世代”につなげたいとの思いがありました。

上甲仁さん
「僕の代で終わるのであれば、そこまでデジタルっていうのも疎いですし、本当にやる必要があるのかなっていうところはありました。ただ自分のところの売り上げを上げるため、みたいな感じで始めたんですけど、今の時代、もしくはその先の時代に一番適したやり方ではないかというところもあって、タッグを組んで一緒にやろうと」

デジタル技術の導入で、養殖事業者とアプリの開発者が同じ画面を見ながらコミュニケーションを密にすることで、より良いカキの生産に向けた模索ができるようになったと2人は話します。

上甲仁さん
「自分らが今までやってきたことに対しての『こうだからこうやったんや』っていうことが見えやすくなるというのでは、本当にプラスになっていくかなと思います」

リブル 中村悠さん
「実際どこでも誰でも見れる養殖の現場のデータがあるので、お互いにより良い水産業作りに少しでも寄与できているのかなっていうのは実感はあります」