11月5日は「津波防災の日」「世界津波の日」です。岩手県久慈市では2日、JR八戸線で、大津波警報の発表を受けて乗客を高台に避難させる訓練が行われました。
訓練にはJR東日本や三陸鉄道の社員などおよそ40人が参加しました。訓練は八戸行きの上り普通列車が久慈駅を出発する直前に震度6強の地震が発生し、その後大津波警報が発表されたとの想定で行われました。
JR東日本は2012年から毎年、八戸線で津波避難訓練を実施していますが、駅で列車が停車しているのを想定した訓練は今回が初めてです。
去年、県が示した最大クラスの津波浸水想定では、最悪の場合久慈駅周辺にはおよそ7メートルの津波が、地震発生から35分あまりで到達すると予測されています。
参加者は乗客役の社員を久慈駅から500メートルほど離れた、市の指定緊急避難場所・巽山公園に誘導し、およそ10分で避難を終えました。
JR東日本は今年度中に大船渡線のBRT区間でも、地震や津波を想定した避難訓練を行う予定です。