岩手県内でクマの出没が相次ぐなか、餌を求めてクマが現れるなど人々の生活圏である市街地での目撃も増加しています。
盛岡市の中心部に出没したケースを踏まえて、自治体の判断で猟銃の使用が可能になる「緊急銃猟」の対応を取材しました。

(記者リポート)
「今クマが塀に手をかけてこちらを警戒して見ています」

20日、盛岡市本宮の「原敬記念館」の敷地内に成獣のクマ1頭が侵入し居座りました。
クマはおよそ4時間後に麻酔を打たれて捕獲、その後に駆除されました。
23日には盛岡市役所の裏手にある中津川の河川敷にもクマが出没しました。
クマは川沿いを移動して姿が見えなくなりましたが、通勤時間帯の官庁街は騒然としました。

これは盛岡市がまとめたクマの目撃場所などが記された地図です。
それを見ると、山間部のみならず市中心部でクマの出没が多いことが分かります。2025年度は盛岡市でのクマの目撃は24日時点で271件と、過去最多だった2023年度を80件も上回っているほか、2件の人身被害も発生しています。







