大規模災害に備えた警察の災害専門部隊「広域緊急援助隊」の合同訓練が滝沢市などで行われました。隊員が実際の災害現場を想定した訓練に取り組みました。

9日は滝沢市や盛岡市で岩手、青森、秋田3県の広域緊急援助隊の隊員130人が参加する訓練が行われました。
広域緊急援助隊は都道府県の枠を超えて災害に対応するための部隊で、全ての都道府県警察に設置されています。

岩手県の広域緊急援助隊は直近では2024年1月の能登半島地震に出動していて、行方不明者の捜索活動などにあたりました。
9日は滝沢市で最大震度7を観測する地震が発生し、土砂崩れの被害があることを想定した訓練が行われました。
このうち「自動車開放訓練」は車内に閉じ込められた人を救出するための訓練です。隊員が実際の自動車の窓ガラスやドアを壊す操作が実践されました。

(吉田記者リポート)
「こちらでは高所に取り残された人を救出する救助訓練が行われています。要救助者の救出はもちろん、隊員の安全確保も重要なポイントです」

また「高所救出訓練」では、はしごを使用する手順や救助者を安全に地上に降ろす方法を確認しました。

(岩手広緊隊警備部隊 中村旭小隊長)
「いつ起こってもおかしくない地震、豪雨災害に迅速に対応できるように今後の訓練も積んでいければ」

2026年1月には東北6県の広域緊急援助隊の合同訓練も予定されていて、隊員たちは大災害に迅速に対応できるよう技術を磨いていました。