大船渡市の大規模な山林火災について、市は被害額が16億円あまりに上ると公表しました。

これは17日の定例会見で市が明らかにしたものです。
2月に発生した山林火災で、定置網漁業用の倉庫や網の焼失などの被害が確認されています。

市が業界団体から聞き取りした結果、15日時点の被害額は16億3000万円あまりに上っています。

農業や林業、商工観光業の被害は一部を除いて調査中で、被害額はさらに膨らむと見込まれています。

また、市は被害を受けた規模や範囲について、これまで焼失面積およそ2900ヘクタールと報告してきましたが、実際は焼失した山林と火災の影響を受けなかった場所が混在していて特定が困難だということです。

このため火の手が広がったエリアをすべて加えた「延焼範囲」という表現に変更し、その面積がおよそ3370ヘクタールになると発表しました。