大規模な山林火災で被害を受けた岩手県大船渡市三陸町綾里地区特産のワカメが27日、岩手県漁連の入札会に初出荷されました。火災の影響で出荷数こそ少ないものの品質は上々だということです。

県漁連が行った入札会には県内全域の漁協から塩蔵ワカメなどが集められました。
このうち山林火災で被害を受けた綾里地区の綾里漁協からは、塩蔵したものを中心に1箱15キロ入りのワカメあわせて311箱が出荷され、買受人たちがワカメの手触りや色などを確認していました。

「遅れた割には仕上がりはいいと思いますよ。ブランドとして当然みんなの評価も高いと思う」
「(被災の影響は)そんなにないと思います。それほどなくて本当に物もいいし、みんなの頑張りが効いてるんじゃないですか」

山林火災の影響が出ている綾里漁協では、57人いるワカメの養殖漁家のうち今回出荷できたのは8人のみで、出荷量は例年の1割程度に留まっています。

綾里地区のワカメの生育は順調で、4月7日に行われる入札会には例年通りの量が出荷される見込みだということです。