相次ぐ山林火災、その背景には西寄りの風と異常とまでいえる乾燥があります。気仙地域に限ったことではなく引き続き火の取扱いに注意が必要です。

今回、山林火災が広がった原因に西寄りの風が挙げられます。冬型の気圧配置が続いたことで西よりの風が吹きやすく風にあおられ火は勢いを強め消火を困難にしました。
もう一つ相次ぐ山林火災の背景には極端な乾燥がありました。

これは2月の大船渡の降水量の平年値です。
2月は1年で最も降水量の少ない時期ですがそれでも1日に平均で1.2ミリから2.5ミリ1か月で41.0ミリの雨か雪が降っています。
ところが2025年の2月は0.5ミリ以上を観測したのは5日だけでほとんどが0ミリ、25日まで合計で2.5ミリしか降っていません。

平年のわずか6%という極端な少雨。
沿岸南部には18日から乾燥注意報が出されていて、山はカラカラに乾いた状態が続いています。
そして、この乾燥は気仙地方に限ったことではありません。
2月中旬の各地の雨量を見ると平年より「かなり少ない」=紺色と「少ない」=水色が沿岸部を中心に広い範囲に及んでいます。


空気も地面も乾燥し風が吹きやすい状態で一度、火が出ると燃え広がりやすく消火も困難です。

火の取り扱いには厳重な警戒が必要です。