そして、織り。

工房内にある大小合わせて12台の機織り機から聞こえる音はかすかです。
空気を含んだ柔らかな糸を生かすため織りの作業も優しく行っているからだといいます。
こうして手作業の積み重ねで完成したホームスパンは、マフラーやネックウェアといったこれからの時期に欠かせないアイテムになります。

(甲斐谷キャスターリポート)
「実際に身につけると、まずとにかく軽い。なのに首の周りを中心に暖かくなっていきます。防寒としてはもちろん、オシャレも楽しむことができます」
伝統的な技法であるカーディングや丁寧な紡ぎ、織りによって肌にあたる感触がやさしくチクチクしない仕上がりに。
一方で、色や柄は人気の傾向を意識しながら新たなものも取り入れています。

(渡辺未央さん)
「一回使っていただくと長く楽しんでいただけますので、気に入った色があった時がチャンスだと思います。手に取って顔に当ててみていただきたいです」
大慈寺町の工房ではマフラーの他、小銭入れなどの小物も販売されています。

肌になじみ長く使うことが出来る岩手のホームスパン、製品ひとつひとつからは、温かさと作り手のぬくもりが感じられます。
(みちのくあかね会では見学やコースター織りの体験も行っている。11月2日~4日の3連休は盛岡市のmonakaで市内のホームスパン事業者が集まる展示販売会が開催)