航空機事故に備えた対応の確認です。
岩手県の花巻空港で8日、着陸した航空機が炎上したとの想定で関係者による消火救難訓練が行われました。
この訓練は航空機事故が発生した場合、消火や救助活動に迅速に対応できるよう花巻空港事務所が毎年行っているものです。
8日は消防や空港で業務を行う企業など22の機関から、およそ100人が参加しました。

訓練は着陸した航空機から煙が上がり、乗客が脱出する前にエンジンから出火し炎上した想定で行われました。
通報を受けた消防車や救急車が駆けつけて消火を行い、航空機に見立てたバスからけがをした乗客・乗員合わせて14人を救助しました。

訓練ではけがの重症度に応じて治療の優先度を決めるトリアージの訓練も行われ、救助隊員が搬送するまでの流れを確認しました。
(花巻空港事務所 紺野憲彦所長)
「色んな気象状況も考えられますので、こういった経験を基に様々なケースを想定しながら不測の事態に対応していきたい」

2024年で開港60周年を迎える花巻空港は、記念イベントなどによって空港利用者の増加が見込まれるため、参加者は事故発生に備えて真剣に訓練に臨んでいました。