老舗しょうゆ店の4代目社長、浅沼宏一さんが力を入れているのは、地域の資源を活用したしょうゆ造りです。
(浅沼宏一社長)
「2006年、前勤めていた食品会社の先輩から『(学校で)アレルギーを持っていてみんなと同じ給食を食べられない子どもたちが増えているので、大豆や小麦を使わない醤油を作れないものか』と相談を受けた」

浅沼さんは、県内で生産が盛んな「雑穀」など様々な原料を使ったしょうゆの製造の研究を重ね、これまでに開発したしょうゆは試作品も含めると100種類以上にも上ります。

サケを活用したしょうゆの原料となる中骨や頭を提供しているのは、普代村の水産加工会社、カネシメ水産の社長・金子太一さん(39)です。

(カネシメ水産 金子太一社長)
「みんな当たり前に取れていた資源がどんどん枯渇している中で、どうやって自分たちの生活を守っていくか。(去年)新巻鮭を作るサケ10トン買えていない。17、8年前はおそらく100トンは超えていた」

浅沼さんと金子さんの出会いは3年ほど前。

年々減少する水産資源を有効活用しようと意気投合し、タッグを組んだ2人は2年ほどかけてしょうゆの開発を進めてきました。しかし・・・