避難所や仮設住宅を会場に行われる演奏会で3人がこだわったのは、必ずドレス姿で演奏すること。

ドレスに込めた思いとはー。

(野崎千賀子さん)
「化粧をしてキレイなものを着てとかは考えられない状態にあった中で、着替える場所がなかったら目の前で着替えさせていただいたこともありましたし。でもそうでもしてもやっぱり非日常っていうことをその時間を味わってほしい」
「Grazia」とはイタリア語で「優美」を意味する言葉です。
フルートの野崎さんとバイオリンの小松さんはクラシックの演奏者。

キーボードとボーカルの小野寺さんの専門はジャズという異色の音楽ユニットです。
(小松智佳子さん)
「クラシックのみとはまた違う色というか味を出せるのはすごく強いかなと思います。歌も歌いますし」

北は田野畑村から南は大槌町まで、これまで開いた演奏会の回数は13年間で70回に上ります。