11日の地震の特徴について、専門家は…

北大大学院地震火山研究観測センター 高橋浩晃教授
「胆振東部地震は、非常に浅いところが震源だったんですけど、今回は130キロという非常に深いところが震源になっていて、全く別のメカニズムで発生した地震だと考えている。今回の(深い震源の)地震だと東京のほうまで揺れますし、逆に関東の方で深い地震が起こった場合も、北海道で揺れるというような特徴がある地震」
今回の地震では、幸い大きな被害は出ませんでしたが、緊急地震速報が鳴ったとき、みなさんはどんな行動をとったのでしょうか?
街の人
「犬を抱え上げた」
「『地震だ!』って言った、家の中で」
「夕食を作りながら、揺れてるなと思いながら作り続けた」
「95歳の母が一緒に暮らしているので、母が立ち上がって動き出そうとするのでそれを止めました。揺れてる間に動くと危ない」

緊急地震速報がでた時には、まず身の安全を第一に考えてください。
●家の中では…
頭を保護し、机の下など安全な場所に避難しましょう。
無理に火を消そうとしないでください。
また、あわてて外に飛び出すと危険です。
●屋外では…
ブロック塀の倒壊や、看板・割れたガラスの落下に注意しましょう。
●車の運転中なら…
急ブレーキはかけず、緩やかに速度を落とし、ハザードランプをつけて、ほかの車に注意を促してください。
最近、地震が多いと感じていた人も多いのではないでしょうか。

先月から11日までに、石川県で震度6強など、全国で震度4以上の地震が、実に19回もありました。
これらの地震、何か関連はあるのでしょうか。
北大大学院地震火山研究観測センター 高橋浩晃教授
「全国的にやや地震が多い状態となっている。ただ、起こっている場所がまちまち。石川県だったり鹿児島県だったり、そして北海道だったり。直接的な関連はないとみています。ただし北海道は、ここ10~20年くらい、実は地震が非常に少ない時期でありまして、そういう観点からは、少し活発になっても特別なことではない。事実として、千島海溝沖でマグニチュード9クラスの地震がいつ起こってもおかしくない状態にあるということだけはいえますので、それに対する対策は着実に進めていくことが大切」

千島海溝沿いの地震とは、30年以内に東日本大震災クラスの地震が発生する確率が7%から40%と予測されているものです。
最悪の場合、死者10万人以上と想定されています。
11日の地震をきっかけにして、防災用品や避難場所など、今一度確認してみてください。