「Z世代」に人気のアプリゲームが「地域の力」になります。
苫小牧の観光案内所です。先月、可愛らしい女の子の等身大パネルが登場しました。彼女は一体?
ゲーム「ウマ娘」の実況
「まだ差がある、ここから先頭をとらえる娘は出て来るのか、ホッコ-タルマエ、ホッコータルマエ、変わらない!」。
「ホッコータルマエ」。世界的ブームのスマートフォンゲーム「ウマ娘」で、今、注目のキャラクターです。
名前の由来は、あの樽前山。苫小牧の歌を自分で作り、苫小牧を盛り上げます。
苫小牧市 未来創造戦略室 石川紅音 主事
「『とまチョップの部屋』という、とまチョップのことが書かれたサイトがあるが、そこも一時つながらない」
三星 管理部 竹嶋俊吾 課長
「1月10日のホッコータルマエが登場した日は(売り上げが)10倍にまで跳ね上がりました」
「ウマ娘」の効果は、馬産地・日高にも…
うらかわ優駿ビレッジ アエル 田村浩一 フロントマネージャー
「ここまでの反響があるとは思ってもみなかった。このままずっとウマ娘の人気があれば、本当にこちらもありがたい」
ホッコータルマエ
「地域復興って難しい、一時的に盛り上げても、すぐに人の波は引いていくし。私が苫小牧を、苫小牧の輝きを!伝えるんだあああー!」
総ダウンロード数1700万以上。スマートフォンゲームの「ウマ娘・プリティーダービー」は、実在の競走馬がモチーフとなっていて、競馬好きはもちろん、競馬を知らない人たちも夢中にさせます。
ホッコータルマエ
「苫小牧港から飛んできた、紙の翼の渡り鳥!ホッキ貝大好き☆苫小牧のロコドル、ホッコータルマエです」
先月、登場した「ホッコータルマエ」は、苫小牧の観光大使として「レース」に、「地元のPR」に、と奮闘する姿が描かれています。
そこには、苫小牧を代表する、あのキャラの姿も…。
ホッコータルマエ
「みんなで行こう!苫小牧」
苫小牧市の公式キャラクター・とまチョップとも共演。その効果は、すぐに表れました。
苫小牧市 未来創造戦略室 石川紅音 主事
「とまチョップはツイッターをやっているんですけど、フォロワーが3500人ぐらい増えました。(とまチョップリアクション)ちょっと調子に乗ってますね…ハハハ」
そんな「とまチョップ」も「ウマ娘」の熱烈ファンのひとりです。
苫小牧観光協会 仲田美紀さん
「とまチョップグッズの販売数がずいぶん増えました。今までいろんなコラボがありますが、とまチョップも売れるのは初めてかもしれない」
等身大パネルを目当てに、本州から押し寄せるファンにバカ売れする「とまチョップ」グッズ。
パネルは、こんな場所にも…。
樽前山神社 鎌田孝幸 禰宜
「樽前山神社は一応『タルマエ』とついている場所。こういうふうな施設がホッコータルマエを置いて一つの聖地みたいに」
苫小牧のマチを見守る、その名も樽前山神社。去年の大晦日に置いたところ、初詣の期間中、写真スポットになりました。
樽前山神社 鎌田孝幸 禰宜
「聖地巡礼とかがやっぱりはやっていて、それが人を呼び込む材料になっているのは確か。だから(神社に)そういうのもあっていいんじゃないかと思っている」
そして「日本一食べにくい」、あのお菓子も…
三星 管理部 竹嶋俊吾 課長
「ウマ娘の公式Twitterのイラストで『よいとまけ』が使われて、突然(通販サイトの)アクセス数が増えた。売り上げがおよそ2倍から3倍に跳ね上がった」
おなじみの「よいとまけ」です。ホッコータルマエのイラストに描かれたことで、注文が殺到しました。
三星管理部 竹嶋俊吾 課長
「一時期、発送するための段ボールが少し足りなくなるぐらい。我々もホッコータルマエと一緒に苫小牧を盛り上げられるよう頑張っていきたい」
そんな「ウマ娘」効果は、馬産地・日高にも広がっています。
堀内大輝キャスター
「あ、ありました。あそこに競馬の展示コーナーでしょうか、そこにはパネルが置いてありますね」
浦河町の「うらかわ優駿ビレッジ アエル」。こちらにも、2人のウマ娘のパネルがあります。
道は、去年「ウマ娘」ゆかりの地にパネルを設置。これを目当てに多くの観光客が訪れているのです。
うらかわ優俊ビレッジ アエル 田村浩一 フロントマネージャー
「従来に比べると、かなり若い年代のお客様が増えてきています。宿泊もしてもらい、隣のお土産コーナーで、そういったグッズも買ってもらえるという、いろんな意味で相乗効果を得られている状況」
ヨギボーで、ダメになる馬がいる、こちらの牧場でも…
ヴェルサイユリゾートファーム 岩﨑崇文 代表
「(このパネル見たさで来る人は…)そうですね、こちらの影響で(客は)やはり増えました。パネルの写真とかSNSとか結構載せられている人もいるので、観光のやっぱり1つにはなってるんだろうなと」
彼女のモチーフになったサラブレッド「ホッコータルマエ」がいる牧場です。
イーストスタッド 佐古田直樹 マネージャー
「今年の夏には、浦河のイーストスタッドにホッコータルマエ見学しに行きたいなっていう話はTwitterとかそういうところで情報出ているのは確認している。ウマ娘効果もありますけど、ホッコータルマエを見学に来る人がたくさん増えることは、我々も歓迎している」
ホッコータルマエは、現在、後継ぎを産み出す種牡馬として活躍中。しかし、ウマ娘が馬産地に与える効果は、観光だけに留まらないといいます。
イーストスタッド 佐古田直樹 マネージャー
「採用に関する問い合わせも増えているとは聞いていますし。今回のウマ娘をきっかけに、馬の仕事される人もこれから増えてくるんじゃないか(1人でも2人でも増えれば…)本当にそうですね」
「地域復興って難しい」なんて言葉が出てきましたが、あくまでも、これはゲームの世界の話です。
このウマ娘の人気を表わす出来事がこちらです。
1月31日と2月1日の2日間、神奈川県の川崎競馬場で、初めて「よいとまけ」を販売したところ、「ウマ娘効果」で150本が飛ぶように売れたということです。川崎記念という大きいレースでホッコータルマエ(実在の競走馬)が3連覇したことがあって、そのレースが1日行われたため、(ゲームと競馬の)相乗効果が出ているということです。
2月2日(木)「今日ドキッ!」午後6時台