レベル3への引き上げで対応に追われる温泉施設

客との電話(凌雲閣スタッフ)
道はありますが、通行止めになっています。キャンセル料は無料にします

営業を確認する電話が相次ぐ、十勝岳温泉の凌雲閣です。
「高齢者等避難」が発表された地域にあるため、今は65歳以上の人に利用を控えるよう呼びかけています。

十勝岳温泉 湯元凌雲閣 青野範子代表
水蒸気の量が増えているなと。毎日見ているので思っていました

8月に比べて、水蒸気の量が増えたといいます。
右の写真は、レベル3に引き上げられる2日前に撮影されました。

利用客
山に行こうと思っていたので衝撃的です。明日どうしようかなと考えています

凌雲閣では、すぐに避難できるよう対策を始めました。

十勝岳温泉 湯元凌雲閣 青野範子代表
マイクロバスを取りに行きます。すぐに退避できるような準備だけはしておこうと思っています。十勝岳の場合は約30年に1回と噴火までのスパンが長いので、その前の経験が私自身にはありません。この先どうなっていくか調べないといけません

管理人が利用者へ声かけ
噴火警戒レベルが2から3に上がったので、9月12日から営業停止になります

立ち入り制限区域内にある吹上温泉は営業停止に。宿泊施設は対応に追われていました。

業者
商品の引き上げです。牛乳とアイスクリームです。ここが閉鎖になってしまうからです

専門家は、火山性地震が増加傾向にあることなどから、「緩やかにマグマ噴火の可能性が高まっている」と分析しています。

インタビューに応じる青山裕教授
北大大学院 地震火山研究観測センター 青山裕教授

北大大学院 地震火山研究観測センター 青山裕教授
3月ごろから十勝岳のやや深いところで、地盤の膨張が観測されています。マグマと思われる物質が地表近くに上がり、今の活動を作っていると想像しています。今後もずっと続くことになれば大規模な噴火、本格的なマグマが出る噴火のステージに移行する可能性も徐々に高まるでしょう

十勝岳周辺は、秋の観光シーズンを迎えています。

現時点ではただちに大規模な噴火が起きる状況ではないことから、規制の範囲内には立ち入らず、冷静に備えてほしいと呼びかけています。

北海道上富良野町役場では8月から毎週月曜日、防災無線を流しています。
無線は町民の自宅に備え付けられていて、直接、情報を届けられる仕組みです。

上富良野町役場総務課 辻秀人室長
積雪期になるとレベル4に引き上げられる可能性もあります。住民の方に関しては日頃から準備をお願いしたいと思います

札幌管区気象台によりますと、9月13日夕方から小さな火山性地震が増えているものの、現時点で「火山活動に大きな変化はない」ということです。